INOUEの仕事
「製造」

伝統技術を守る【石灰の焼成】

伝統の「塩焼き法」で、高品質な石灰を生む

石灰の焼成は燃料に重油を使い、一度に大量焼成する方法が一般的です。
しかし、井上石灰工業は、高品質・高純度な石灰を焼成するために、伝統の製法「塩焼き法(塩化揮発法)」を守り続けています。
土中竃に両手で持つくらいの大きさに砕いた石灰岩と燃料を交互に入れ、1000度にもなる高温で焼成していきます。その際に塩を加え、鉄分・シリカ・アルミナなど、石灰岩に含まれている不純物を除去します。


塩焼き法で焼成した石灰は、純度が高く最適な粒度、活性度、結晶型、流動性、分散性を持つ石灰となります。井上石灰工業の石灰が、工業製品にはもちろん、農業製品や直接口に入る食品にまで安心して使用できる石灰製品の原材料であると評価される大きな理由です。

高知の石灰産業発祥の地・南国市稲生

土中竃は、高知県南国市稲生・高知の石灰産業発祥の地にあります。
量産化が困難で、手間暇がかかり熟練が必要な塩焼き法の伝統技術を、いぶし銀の強者たちがしっかりと守り受け継いでいます。

本社プラントでの製造の仕事

石灰石の選定
高品質な石灰を焼成するために、原石を選別します。

石灰の焼成
土中竃での焼成作業

焼成した石灰の袋詰~出荷
焼成し、できあがった石灰を軽量し袋詰めを行います。
袋詰めした石灰は倉庫にストックし、発注通りに出荷作業を行います。

原材料から製品へ【製品製造】

高度成長期に会社を支え、
躍進した仁井田プラントにて

1960年代の高度成長期の産業の高度化の進展に伴い、当社は、ハイテクノロジー分野への展開に挑戦しました。さまざまな工業製品の素材を高機能化させるための素材として、石灰の活用を提案することに成功し、大躍進を遂げました。
ピアノの金属弦に用いられる「伸線(しんせん)」の品質向上、自動車の内外装に使われる資材への活用、ゴムなどの樹脂類の高品質化を実現しました。
この展開を支えたのが高知市仁井田プラントです。

META-Zなどの主力製品を製造

仁井田プラントでは、META-Zなどの主力製品の製造を行っています。材料を調合、機械に投入し調整をかけながら石灰を製品化していきます。

仁井田プラントでの製造の仕事

材料の調合
石灰を主とした原材料を正しく軽量し、調合をします。

機械オペレーション
製品を製造するための大型機械が順調に動くよう、監視し調整を行います。

製品の袋詰~出荷
完成した製品を機械を使って袋詰めし、出荷作業を行います。

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