シモンコライト(開発品)
シモンコライトとは
シモンコライトは、化学式 Zn5(OH)8Cl2・H2O で表される塩基性塩化亜鉛です。板状の結晶が層状に重なり合った構造を持ち、その層と層のすきまに悪臭成分を取り込みます。
取り込むだけでなく、層のあいだにある亜鉛イオンが悪臭成分と結合し、分解することで消臭効果を発揮します。白色の粉末で、不織布・フィルム・ゲル・繊維など、さまざまな形態への応用が可能です。
- 取り込む 層状に重なった結晶構造のすきまに、悪臭成分を取り込みます。
- 結合し、分解する 層間の亜鉛イオンが悪臭成分と結合し、分解します。単に吸着するだけの消臭剤とは、この点が異なります。
- 放出しない 化学的に結合するため、いったん取り込んだ臭気成分の再放出はほとんどありません。
シモンコライト 粉末写真
シモンコライト SEM写真
シモンコライトの特徴
- 層状の結晶構造が、悪臭成分を層間に取り込む
- 層間の亜鉛イオンが悪臭成分と結合・分解し、消臭効果を発揮する
- 取り込んだ臭気成分の再放出がほとんどない
- 白色粉末で、悪臭を吸着しても変色しない
「分解する」消臭
消臭の方法には、香りで覆う「マスキング」、多孔質の材料に閉じ込める「物理吸着」、化学反応で別の物質に変える「化学分解」があります。シモンコライトは、取り込んだうえで化学的に分解するタイプです。においを別のにおいで隠さず、時間が経っても取り込んだ成分を放出しにくいのが特徴です。
白色を保つ点も、製品設計上の利点です。消臭材のなかには吸着にともなって変色するものがありますが、シモンコライトは白色粉末のまま使用できるため、色の求められる製品にも組み込みやすくなります。
シモンコライトの消臭効果
- 硫化水素、アンモニアなど、多様な悪臭に効果を発揮
- 不織布・フィルム・ゲル・繊維などに担持・加工が可能
- 粉体ならではの消臭効果を、製品形態を選ばず活かせる
悪臭の原因物質は一種類ではありません。汗や体臭にはアンモニアや酢酸が、排水まわりやごみのにおいには硫化水素が関わります。シモンコライトは、性質の異なるこれらの成分に対して効果を示します。
臭気成分別 2時間後の消臭率
臭気成分別 再放出率
※グラフは当社試験による結果です。効果は使用条件によって異なります。
製品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | シモンコライト |
| 化学名 | 塩基性塩化亜鉛 |
| 化学式 | Zn5(OH)8Cl2・H2O |
| 外観 | 白色粉末 |
| 結晶構造 | 板状結晶が重なった層状構造 |
| 主な機能 | 消臭(硫化水素、アンモニアなど) |
| 応用が想定される形態 | 不織布、フィルム、ゲル、繊維 ほか |
※表は横にスクロールしてご覧ください
本製品は開発品です。粒度や配合量など、ご要望に応じた仕様のご相談を承っております。
よくあるご質問
シモンコライトとはどのような物質ですか?
Zn₅(OH)₈Cl₂・H₂O の化学式で表される塩基性塩化亜鉛です。板状の結晶が層状に重なった構造を持ち、そのすきまに悪臭成分を取り込む性質があります。白色の粉末です。
どのようなにおいに効果がありますか?
硫化水素やアンモニアなど、性質の異なる複数の悪臭成分に効果を示します。汗や体臭に含まれるアンモニア、排水やごみのにおいに含まれる硫化水素など、幅広い対象が想定されます。
吸着したにおいが、あとから戻ることはありませんか?
層間の亜鉛イオンが悪臭成分と化学的に結合するため、再放出はほとんどありません。多孔質材料に物理的に閉じ込めるタイプの消臭剤と比べて、時間が経っても効果が戻りにくいことが特徴です。
においを吸着すると変色しませんか?
白色粉末であり、悪臭を吸着しても変色しません。色の求められる製品にも組み込みやすい素材です。
どのような形態に加工できますか?
不織布、フィルム、ゲル、繊維など、さまざまな形態への担持・加工が可能です。想定される製品形態をお聞かせいただければ、適した仕様をご相談いたします。
サンプルを試すことはできますか?
本製品は開発品です。ご用途と評価のご計画をお聞かせいただいたうえで、対応を検討させていただきます。まずはお問い合わせください。







